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白vsマリリス
また冒険者が訪れた。今度は4人組。
人の世では「光の4戦士」などと呼ばれているらしい。
まったく、いい加減にして欲しいもんね。
『火のちからはこのマリリスのものじゃ
じゃまをするものは わたしの炎で やきつくしてくれよう!』
・・・まぁ、とりあえず凄んでおかないと舐められてしまうのが辛いところ。
こんなもんでいいのかしら・・・。
この力を奪われてしまったらクラーケンが攻めてくる。
火のクリスタルだけは守らなければ。
それにしてもこの4人、光の戦士だって?
笑わせるわね。
あたしの立場からすればただの侵略者よ。
人などという物は己の欲望を満たす事だけしか考えていない。
人魚の頃はそもそも人と関わる事自体があまり無かったが、
今こうして人間たちと対峙しているとよくわかる。
こいつらの世は腐りきっている。
「りゃああ!」
人間の戦士が斬りかかってくる。
ふん、そんな攻撃・・簡単にかわせ・・
ざく
『うっ・・何ッ?』
しくじった。
こいつ・・・速い。
今までの人間どもとは違うようね。
しゃりしゃりしゃり か゛きーん
『ぬあッ』
「やった!」
くっ・・・氷の高位魔法・・・これはブリザガ?
バカな。
明らかに今までとは質が違う。
「先にクラスチェンジをしといて正解だったね。
この分だと思ったより楽に勝てそうだ・・!」
クラスチェンジ?なんだそれは。
『貴様ら・・、一体何者だ?』
「だから光の4戦士だっての。
既にクラーケンやティアマットも倒した。」
え・・?
なんですって!?
クラーケンが倒された!?こいつらに??
そんなバカな・・・!
「まったく見苦しい妖魔だ。
お前の勝ちはもうないぞ。この化け物め!」
「そういう言い方はやめなよ。
この娘はこの娘なりに必死なだけなんだ。それがわかる。」
「あ、うん。白さん・・ごめん。」
え・・この娘・・
ロゼッタ・・・!?
いや違う。そんなはずはない。
あれから何百年も経っているんだ、もう生きているはずが無い。
しかし彼女に良く似ている・・・。
その娘-----白魔道師が言った。
「次は人間に生まれ変われたらいいね。
今回はごめんなさい。・・・さようならマリリス。」
きらーん ほわわわわー
神聖魔法ホーリー。
白魔法の中で唯一の純粋な攻撃魔法。
扱いは困難の極みで、数ある白魔法群の中でも最高位の魔法。
彼女から放たれた、その魔法が最後の一撃だった。
『ああ・・・
ロゼッタ・・・。』
「よっしゃー、これで俺達も英雄だ!」
英雄・・・?
ふ・・・結局は欲か・・・。
「なんてことなかったね。つまんないや。」
「そうだね。さっさと帰ろう。」
帰る場所・・・?
あたしにはそんな場所・・・もう無いのに。
「ごめんなさい、ごめんなさいマリリス・・。
次はお友達になれたらいいのにね・・・。」
友達・・・?
ふふふ、ばかな事・・・。
いや。まさか・・・!?
えっ・・・?
この娘は・・・ロゼッタの生まれ変わり?
ううん、違うんだとしても・・・あたしはそう思いたい。
-----次は人間に生まれ変われたらいいね-----
そうだねロゼッタ・・・・。
あたしはオンラクの人魚として生まれ、火のカオスとして死んだ。
-----そして-----
奇跡は起こった。
それはロゼッタの想い・・・
ううん、あたし自身の強い想い・・・。
あたしの死から、人の記憶で数千年。
あたしの中では一瞬の後。
あたしは人間として生まれ変われた。
それも、かつてあたしを殺した------
光の戦士の一人として。
つづく。
まだ続くんです
人の世では「光の4戦士」などと呼ばれているらしい。
まったく、いい加減にして欲しいもんね。
『火のちからはこのマリリスのものじゃ
じゃまをするものは わたしの炎で やきつくしてくれよう!』
・・・まぁ、とりあえず凄んでおかないと舐められてしまうのが辛いところ。
こんなもんでいいのかしら・・・。
この力を奪われてしまったらクラーケンが攻めてくる。
火のクリスタルだけは守らなければ。
それにしてもこの4人、光の戦士だって?
笑わせるわね。
あたしの立場からすればただの侵略者よ。
人などという物は己の欲望を満たす事だけしか考えていない。
人魚の頃はそもそも人と関わる事自体があまり無かったが、
今こうして人間たちと対峙しているとよくわかる。
こいつらの世は腐りきっている。
「りゃああ!」
人間の戦士が斬りかかってくる。
ふん、そんな攻撃・・簡単にかわせ・・
ざく
『うっ・・何ッ?』
しくじった。
こいつ・・・速い。
今までの人間どもとは違うようね。
しゃりしゃりしゃり か゛きーん
『ぬあッ』
「やった!」
くっ・・・氷の高位魔法・・・これはブリザガ?
バカな。
明らかに今までとは質が違う。
「先にクラスチェンジをしといて正解だったね。
この分だと思ったより楽に勝てそうだ・・!」
クラスチェンジ?なんだそれは。
『貴様ら・・、一体何者だ?』
「だから光の4戦士だっての。
既にクラーケンやティアマットも倒した。」
え・・?
なんですって!?
クラーケンが倒された!?こいつらに??
そんなバカな・・・!
「まったく見苦しい妖魔だ。
お前の勝ちはもうないぞ。この化け物め!」
「そういう言い方はやめなよ。
この娘はこの娘なりに必死なだけなんだ。それがわかる。」
「あ、うん。白さん・・ごめん。」
え・・この娘・・
ロゼッタ・・・!?
いや違う。そんなはずはない。
あれから何百年も経っているんだ、もう生きているはずが無い。
しかし彼女に良く似ている・・・。
その娘-----白魔道師が言った。
「次は人間に生まれ変われたらいいね。
今回はごめんなさい。・・・さようならマリリス。」
きらーん ほわわわわー
神聖魔法ホーリー。
白魔法の中で唯一の純粋な攻撃魔法。
扱いは困難の極みで、数ある白魔法群の中でも最高位の魔法。
彼女から放たれた、その魔法が最後の一撃だった。
『ああ・・・
ロゼッタ・・・。』
「よっしゃー、これで俺達も英雄だ!」
英雄・・・?
ふ・・・結局は欲か・・・。
「なんてことなかったね。つまんないや。」
「そうだね。さっさと帰ろう。」
帰る場所・・・?
あたしにはそんな場所・・・もう無いのに。
「ごめんなさい、ごめんなさいマリリス・・。
次はお友達になれたらいいのにね・・・。」
友達・・・?
ふふふ、ばかな事・・・。
いや。まさか・・・!?
えっ・・・?
この娘は・・・ロゼッタの生まれ変わり?
ううん、違うんだとしても・・・あたしはそう思いたい。
-----次は人間に生まれ変われたらいいね-----
そうだねロゼッタ・・・・。
あたしはオンラクの人魚として生まれ、火のカオスとして死んだ。
-----そして-----
奇跡は起こった。
それはロゼッタの想い・・・
ううん、あたし自身の強い想い・・・。
あたしの死から、人の記憶で数千年。
あたしの中では一瞬の後。
あたしは人間として生まれ変われた。
それも、かつてあたしを殺した------
光の戦士の一人として。
つづく。
まだ続くんです
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