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今回、実験的にリンクを仕込んであります。
飛んでも飛ばなくてもいいんですけどね。
■登場人物
・戦士:豪傑。今回の主人公。
・シーフ:ボクっ娘。陰が薄い。黒の事が好き。
・白魔術師:慎ましく朗らかな純白娘。だが実はドス黒い野望を持つ。
・黒魔術師:謎の多き男。割とよく喋るようになってきた。
飛んでも飛ばなくてもいいんですけどね。
■登場人物
・戦士:豪傑。今回の主人公。
・シーフ:ボクっ娘。陰が薄い。黒の事が好き。
・白魔術師:慎ましく朗らかな純白娘。だが実はドス黒い野望を持つ。
・黒魔術師:謎の多き男。割とよく喋るようになってきた。
黒魔の野郎。
あいつ最初は大人しかったくせに、最近は妙に仕切りやがる。
このPTのリーダーは俺でなければならねえ。
今までもずっと俺はそうだった。
何をするのでも俺が1番だったし、これまで誰にも負けた事もねえ。
氷の洞窟の件ではうっかり飛空船に目が眩んじまって奴に従いっぱなしだったが、
ここいらでもっかい誰が1番なのかを示す必要があるな。
『よっしゃ、飛行船もなんとか無事に手に入ったな。
おい白さんよ、そっから見えるだろう。
グルグル火山の様子はどうなんだい?マリリンの復活はまだ平気そうか?』
白「うん、別に噴火とかそういうのは全然平気っぽいよー」
シ「グルグ火山、だよね。あとマリリンじゃなくてマリリス」
『あ?っせーな。いいんだよ細けえ事はよ!』
シ「ひっ、ごっごめん」
白「あはは~。いつもおもしろいなぁ~戦ちゃんは」
黒「・・・。」
『じゃあよ、せっかくだからこの船で色んな所を飛び回ってからにしようぜ』
シ「火山は後回しって事?平気なのかな」
シーフは黒魔の方を見てそう言った。
意見を得ようとしている事にムカついた。
『だからそう言ってんだろーが。
新しい街でいい装備も整えられるかもしんねえし、
それによ、問題が起こってるのなんて火山だけじゃねえと思うぜ。
他の街でもぜってえ困った事が起きてる。優先順位なんて関係なくねえか?』
我ながら良いことを言ったと思った。
一生に一度あるかないかの名発言だな。やっぱ俺ってすげえ。
まあ反論されても強行するつもりだがな。
しかし返ってきた言葉は、意外な奴からの意外な一言だった。
黒「賛成だ。というよりもそれがベストな選択だな」
なっ・・?まさかここでこいつがこう言うとは。
ち、こっ、この野郎・・ベストとか言ってよ・・・
俺・・こいつに褒められたのかよ・・
・・へへ。
シ「そっか。それならそれで、どこを目指して飛ぶ?」
『えっ、ああ、行けるところに片っ端から行けばいいだろ?』
やべえ、慣れねえ事態にちっと動揺しちまったぜ。
そういって俺は舵をとり、空を駆け巡った。
おおーこれ楽しいなあ。動揺も収まるってもんだ。
結局、行けた町は2つ。
北東の大陸のガイアの街
北西の大陸のオンラクの街
ガイアでは妖精の売り買いがどうのこうの言っていた。
オンラクの方は、どうやら水のカオスの被害があるらしかった。
なんでもそいつは水中神殿にいるだとか。
街に潜水艦があったが、乗っても息が続かねえから神殿には行けねえらしい。
空気の水とかいう物がありゃあ息が出来るらしいが、
妖精でなければ手に入れることができねえらしい。
ゴチャゴチャした話は苦手だ。
まあいい、装備はそこそこいいのが手に入った。
これなら火山で苦戦する事もねえだろう。
『これで行ける街は今んとこ全部みてえだな
それじゃお待ちかねの火山へと出向くとするか』
黒「いや。」
『あ?』
んだこいつ・・何かあんのかよ。
黒「ここの地域にまだ行っていない」
そういって地図の一部分を指差した。

白「ドラゴンのどうくつ・・?」
シ「何だか怖そうなところだなぁ・・平気なの?」
黒魔の提案ってのはむかついたが、白魔とシーフは明らかにビビってる。
ここは勇敢なところを見せ付けるべきだ。
『おもしろそうじゃねえか。行ってみようぜ』
目的地上空に着いたが、どうも洞窟はひとつだけじゃなかった。
ま、片っ端から潰していくっきゃねえ。
俺たち4人は適当な洞窟へと足を踏み入れた。
『!!』
シ「うわっわわわ」
白「ひっ・・!」
ドラゴンだ・・初めて見たぞ・・!
なんだこれよ・・震えが止まらねえ。
だが不思議と殺気は感じなかった。
いてもたってもいられず、剣を抜いて斬りかかる。
黒「よせ。」
その俺を黒魔の野郎が止めやがった。
するとドラゴンが人語で喋りだした。
「力を示したくば、我らの王に会うがよい」
『くっ・・』
俺は剣を収めた。
こいつらは何だ。正直勝てる気がしねえ。
その王様とやれって話なのか・・?
正気かよ・・。
シーフと白魔も怯えきっていた。
だが不思議な事に黒魔は全く動じていない。
だめだだめだ、こんなんじゃ。俺がしっかりしないといけねえ。
適当に内部を探索し、他の入り口からも入ってみる。
一箇所、中に入ったら明らかに空気の違う洞窟があった。
間違いねえ、この奥に親玉がいる・・。
奥へと進み、最深部に鎮座しているその姿を見て絶句した。
龍王バハムート。でけえ。
こんな状況でも黒魔の野郎は普段通りにしている。
なんつう肝の据わり方だ。
正直言って、少し感服しちまう自分がいる。
その黒魔がいきなりバハムートに言い放った。
黒「龍王、我々に力を与えて欲しい。」
バハ「ふむ・・・そうか、そなた達が・・。よかろう」
黒魔の言葉には妙に凄みがある。
俺にはわかる。この類は数々の死線をくぐり抜けねえと身につかん物だ。
そんな風に思ってたが、立ち尽くして会話を聞く以外の余裕が無い。
くそっ情けねえ・・。
バハ「ならば、試練の城にて勇気の証を手に入れてくるがよい。
さすれば力を授けよう。」
黒は振り返り、俺たち3人にあっけらかんと言う
黒「・・との事だ」
話はそれで終わった。
命拾いした。そう思ったが、勇気の証が手に入らなければ殺されるかもしれない。
試練の城へ行くしかないのか。
それにしても黒魔・・こいつはかなりできる。
少し見くびりすぎていた。
一体何者なんだ。
試練の城はドラゴンの洞窟群の東にあった。
飛空船で着地できる場所が中々見つからず、結構な距離を歩くハメになった。
道すがら白魔が話しかけてくる。 ←Link!!
白「ねね、戦ちゃん、黒っちの事なんだけど」
『ん、どうした?』
白「何者なのかな?」
『!?』
あまりにも突然に、ズバリ俺が思っている事そのものを聞かれて焦った。
そのせいか返答に困ってしまった俺は、
『どういう意味だ・・?』
と、逆に聞き返した。
俺の方こそそれが知りたい。
白魔がどう答えるのか、すごく興味があった。
だが、
白「あっ、ううん、何でもないの。
ただちょっと、不思議な感じがするな~って思って。
ほら、あたし達の知らない事もいっぱい知ってるみたい だしさー」
何だかうまくはぐらかされた様で残念だ。
『そか・・』
どうにも返事までガッカリしてしまう。
ああ、これじゃだめだ。
いつでも堂々としていないといけない。
そうだ。
細けえ事はどうだっていいんだ。
難しいこと考えるのは俺には向いてねえ。
俺はこの旅を引っ張っていかなきゃならねえんだ。
そうこうしているうちに試練の城に着いた。
やってやる。
どんな試練だろうが、やってやろうじゃねえか。
つづく。
ここ歩く距離はマジで長かったですよ・・
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あいつ最初は大人しかったくせに、最近は妙に仕切りやがる。
このPTのリーダーは俺でなければならねえ。
今までもずっと俺はそうだった。
何をするのでも俺が1番だったし、これまで誰にも負けた事もねえ。
氷の洞窟の件ではうっかり飛空船に目が眩んじまって奴に従いっぱなしだったが、
ここいらでもっかい誰が1番なのかを示す必要があるな。
『よっしゃ、飛行船もなんとか無事に手に入ったな。
おい白さんよ、そっから見えるだろう。
グルグル火山の様子はどうなんだい?マリリンの復活はまだ平気そうか?』
白「うん、別に噴火とかそういうのは全然平気っぽいよー」
シ「グルグ火山、だよね。あとマリリンじゃなくてマリリス」
『あ?っせーな。いいんだよ細けえ事はよ!』
シ「ひっ、ごっごめん」
白「あはは~。いつもおもしろいなぁ~戦ちゃんは」
黒「・・・。」
『じゃあよ、せっかくだからこの船で色んな所を飛び回ってからにしようぜ』
シ「火山は後回しって事?平気なのかな」
シーフは黒魔の方を見てそう言った。
意見を得ようとしている事にムカついた。
『だからそう言ってんだろーが。
新しい街でいい装備も整えられるかもしんねえし、
それによ、問題が起こってるのなんて火山だけじゃねえと思うぜ。
他の街でもぜってえ困った事が起きてる。優先順位なんて関係なくねえか?』
我ながら良いことを言ったと思った。
一生に一度あるかないかの名発言だな。やっぱ俺ってすげえ。
まあ反論されても強行するつもりだがな。
しかし返ってきた言葉は、意外な奴からの意外な一言だった。
黒「賛成だ。というよりもそれがベストな選択だな」
なっ・・?まさかここでこいつがこう言うとは。
ち、こっ、この野郎・・ベストとか言ってよ・・・
俺・・こいつに褒められたのかよ・・
・・へへ。
シ「そっか。それならそれで、どこを目指して飛ぶ?」
『えっ、ああ、行けるところに片っ端から行けばいいだろ?』
やべえ、慣れねえ事態にちっと動揺しちまったぜ。
そういって俺は舵をとり、空を駆け巡った。
おおーこれ楽しいなあ。動揺も収まるってもんだ。
結局、行けた町は2つ。
北東の大陸のガイアの街
北西の大陸のオンラクの街
ガイアでは妖精の売り買いがどうのこうの言っていた。
オンラクの方は、どうやら水のカオスの被害があるらしかった。
なんでもそいつは水中神殿にいるだとか。
街に潜水艦があったが、乗っても息が続かねえから神殿には行けねえらしい。
空気の水とかいう物がありゃあ息が出来るらしいが、
妖精でなければ手に入れることができねえらしい。
ゴチャゴチャした話は苦手だ。
まあいい、装備はそこそこいいのが手に入った。
これなら火山で苦戦する事もねえだろう。
『これで行ける街は今んとこ全部みてえだな
それじゃお待ちかねの火山へと出向くとするか』
黒「いや。」
『あ?』
んだこいつ・・何かあんのかよ。
黒「ここの地域にまだ行っていない」
そういって地図の一部分を指差した。
白「ドラゴンのどうくつ・・?」
シ「何だか怖そうなところだなぁ・・平気なの?」
黒魔の提案ってのはむかついたが、白魔とシーフは明らかにビビってる。
ここは勇敢なところを見せ付けるべきだ。
『おもしろそうじゃねえか。行ってみようぜ』
目的地上空に着いたが、どうも洞窟はひとつだけじゃなかった。
ま、片っ端から潰していくっきゃねえ。
俺たち4人は適当な洞窟へと足を踏み入れた。
『!!』
シ「うわっわわわ」
白「ひっ・・!」
ドラゴンだ・・初めて見たぞ・・!
なんだこれよ・・震えが止まらねえ。
だが不思議と殺気は感じなかった。
いてもたってもいられず、剣を抜いて斬りかかる。
黒「よせ。」
その俺を黒魔の野郎が止めやがった。
するとドラゴンが人語で喋りだした。
「力を示したくば、我らの王に会うがよい」
『くっ・・』
俺は剣を収めた。
こいつらは何だ。正直勝てる気がしねえ。
その王様とやれって話なのか・・?
正気かよ・・。
シーフと白魔も怯えきっていた。
だが不思議な事に黒魔は全く動じていない。
だめだだめだ、こんなんじゃ。俺がしっかりしないといけねえ。
適当に内部を探索し、他の入り口からも入ってみる。
一箇所、中に入ったら明らかに空気の違う洞窟があった。
間違いねえ、この奥に親玉がいる・・。
奥へと進み、最深部に鎮座しているその姿を見て絶句した。
龍王バハムート。でけえ。
こんな状況でも黒魔の野郎は普段通りにしている。
なんつう肝の据わり方だ。
正直言って、少し感服しちまう自分がいる。
その黒魔がいきなりバハムートに言い放った。
黒「龍王、我々に力を与えて欲しい。」
バハ「ふむ・・・そうか、そなた達が・・。よかろう」
黒魔の言葉には妙に凄みがある。
俺にはわかる。この類は数々の死線をくぐり抜けねえと身につかん物だ。
そんな風に思ってたが、立ち尽くして会話を聞く以外の余裕が無い。
くそっ情けねえ・・。
バハ「ならば、試練の城にて勇気の証を手に入れてくるがよい。
さすれば力を授けよう。」
黒は振り返り、俺たち3人にあっけらかんと言う
黒「・・との事だ」
話はそれで終わった。
命拾いした。そう思ったが、勇気の証が手に入らなければ殺されるかもしれない。
試練の城へ行くしかないのか。
それにしても黒魔・・こいつはかなりできる。
少し見くびりすぎていた。
一体何者なんだ。
試練の城はドラゴンの洞窟群の東にあった。
飛空船で着地できる場所が中々見つからず、結構な距離を歩くハメになった。
道すがら白魔が話しかけてくる。 ←Link!!
白「ねね、戦ちゃん、黒っちの事なんだけど」
『ん、どうした?』
白「何者なのかな?」
『!?』
あまりにも突然に、ズバリ俺が思っている事そのものを聞かれて焦った。
そのせいか返答に困ってしまった俺は、
『どういう意味だ・・?』
と、逆に聞き返した。
俺の方こそそれが知りたい。
白魔がどう答えるのか、すごく興味があった。
だが、
白「あっ、ううん、何でもないの。
ただちょっと、不思議な感じがするな~って思って。
ほら、あたし達の知らない事もいっぱい知ってるみたい だしさー」
何だかうまくはぐらかされた様で残念だ。
『そか・・』
どうにも返事までガッカリしてしまう。
ああ、これじゃだめだ。
いつでも堂々としていないといけない。
そうだ。
細けえ事はどうだっていいんだ。
難しいこと考えるのは俺には向いてねえ。
俺はこの旅を引っ張っていかなきゃならねえんだ。
そうこうしているうちに試練の城に着いた。
やってやる。
どんな試練だろうが、やってやろうじゃねえか。
つづく。
ここ歩く距離はマジで長かったですよ・・
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